「薩摩のさつま」で繋がるご縁。角農場株式会社さんがDXでデザインする、次世代へ贈る「脳業」とは。

2月24日(火)、さつま町にある鹿児島県立薩摩中央高校にて、角農場株式会社さんによる「農業DX教育講演会」が開催されました。
今回、角農場株式会社の代表取締役 角さんが薩摩中央高校の教壇に立ち、未来を担う生徒さんたちへの講演をすることになった背景には、地域ブランド「薩摩のさつま」が結んだご縁がありました。薩摩のさつまの懇親会で、角さんと薩摩中央高校の的場先生が出会い、意気投合したこと。そこでの対話から「未来を担う生徒たちに、今の農業のリアルと可能性を伝えたい」という想いが重なり、今回の講義が実現したといいます。

角さんが生徒たちに投げかけたのは、「農業にどんなイメージを持っていますか?」という問いでした。
きついといった従来のマイナスイメージを払拭するように語られたのは、かつて大工として働いていた角さんが21歳で父の跡を継ぎ、直面した「食」の本質でした。

角農場の鶏は1kgの肉を作るのに必要なエサが1.6kgとのことで、これは昆虫食として注目されるコオロギよりも効率が良い。この圧倒的な持続可能性に気づいたからこそ、角さんは「人間が生きていくために不可欠な『食』を安定供給するために、農業こそDX(デジタルトランスフォーメーション)化して安定させていくべきだ」と確信したといいます。


現在、角農場では最新のテクノロジーを駆使し、30万羽もの鶏をわずか6人で管理しています。コロナ禍で普及した二酸化炭素濃度計をいち早く導入するなど、環境を数値化し、「農業(技術)× デジタル・IT」を掛け合わせることで、泥にまみれる「農作業」を、データを解析し仕組みを作る「脳作業」へと進化させてきたと生徒さんへ教えてくださいました。

「野球で上手くなりたいなら、質を求める前に圧倒的な量をこなすこと。そして量をこなすためには速さが大切。世の中の事業体はすべて『言語化・可視化・仕組化』でできている」のだと、ビジネスやスポーツにも通じる「速さ・量・質」の考え方を説かれました。

高校を卒業したら、教室にいる約7割の生徒さんが就職をするということで、これからの社会で必要になるのが、AIを使いこなすための「プロンプト(言語化)」の能力。今回講演を受講した薩摩中央高校2年の福永果音さんは、「農業は大変そうという印象だったけれど、楽しそうだというイメージに変わりました。自分たちのこれからの未来に関わる話だった」と目を輝かせていました。

次回の講演では、角農場株式会社さんが取り組む広報についてのお話があるとのこと。
さつま町内で、高校と地元企業の連携は続いていきます。

「薩摩のさつま」が生んだ出会いは、次世代へと繋がっていく。
地域ブランドが結ぶ絆を力に変えて、次世代へと繋がる新しいステージへと進んでいます。

(執筆/写真:地域プロジェクトディレクター田口)

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